映画

長い付き合いの人間関係にある「表面的には些細なことで言い合っているように見えて、実はもっと根本的な不満をぶつけ合っている状態」について 『ブルー・バレンタイン』観てきた。

例えば付き合いの長い熟年夫婦を傍観していると、相手の細かな仕草やなんやが気に入らなくて、実に些細なことで揉め事になっていることが、ままある気がします。軽い気持ちで放った一言が、「そんな言い方しなくてもいいじゃないか」「大体お前はいつも・・…

星を追って、内へ内へと潜る寓話的旅路 『星を追う子ども』観てきた。

いい意味でB級(A級より質が低いとかそう言うことではなく)感漂う不思議な映画でした。テーマは旅ということでしたが、監督が「秒速5センチメートル」を撮った新海誠ということもあり、自意識ムンムンのセンチメンタルなファンタジーを予想してこれ以上ないく…

もう一日を生きる蝉にフラッシュバックする、ストックホルム・シンドローム 『八日目の蝉』観てきた。

ストックホルム症候群(ストックホルムしょうこうぐん、Stockholm syndrome) ・・・精神医学用語の一つで、犯罪被害者が、犯人と一時的に時間や場所を共有することによって、過度の同情さらには好意等の特別な依存感情を抱くことをいう。 (Wikipediaより引…

「原風景」ってなんなん。 風景写真と『マイマイ新子』考

なんか一向に「これだ!」というネタは見つからないが、つらつら書いてみないと何も始まらないので書いてみる。 先日、恵比寿の東京都写真美術館において、「出発―6人のアーティストによる旅」という展示を見た。写真に関しては門外漢なのだけれど、尾仲浩…